BRAND HISTORY
この度は、当ページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
Space fireを運営しております合同会社フラトショップ代表の平下と申します。
当ブランドは2019年に誕生しました。
2024年4月で丸5年経ちます。ブランド創設6年目に突入です。
日本製と海外製と両方手掛けている大手以外では数少ないブランドです。
日本製の商品は、地元愛知の金属加工会社で製造している金属製品や、小牧や岐阜の木工所で職人さんが手作りしている木製品があります。
海外製は、主に中国の工場でニッチな収納袋などの縫製物を製作しております。
2022年から作り出した商品の一部は世界的大手アウトドアブランドと同じ縫製工場と取引きする事に成功しまして、これまで以上に高品質な商品を作れるように努めてまいります。
さて、ここでは私がなぜアウトドアブランドを作ろうと思ったのかをお話していきます。
私は子供のころボーイスカウトをしていました。
近場に山があったので家族でもキャンプをしたり、割とアウトドアと触れ合う機会が多い幼少期を過ごしていました。
そんな子供のころのキャンプのイメージは、現代のInstagramやYouTubeにあるような決してオシャレなものではありません。
普通に雨漏りするテント。
どこから入ったからわからない街では見ないデカイ虫が侵入するシュラフ。
役場の人が注意喚起に来る心霊スポットのキャンプ場。
大人に連れられてただ着いていくキャンプでした。
もちろんそこに主体性はありません。
子供のころの私はキャンプが特別好きではありませんでした。
そんなイメージのまま思春期になり、中学に入ってからは親とキャンプに行くこともなくなりました。
そして20代のサラリーマンになってキャンプからは遠ざかった生活をしていた時にたまたま漫画喫茶である登山の漫画を読みました。
特に気なしに読み始めましたが、キャンプをしている絵を見てるだけでワクワク楽しい気持ちになりました。というか楽しかった思い出が蘇ってきたんだと思います。
子供の頃に長野の山奥で見た満天の星空やカナダ人と一緒にやったキャンプファイヤーとかホタルを捕まえたり色々な原体験を思い出しました。
子供の頃なんとも思ってなかったキャンプですが、よく考えるとやっぱり楽しい特別な想い出があったんですね。
大人になり、社会に揉まれて色々なストレスがあったのかもしれません。
私は無性に自然と触れ合いたくなりました。その日から1ヶ月もしないうちにキャンプ道具を一式揃えてキャンプに行くようになりました。
そしてオートキャンプでは物足りなくなって、3000メートル級の山を目指してテント泊登山なども始めました。
正直20代サラリーマンの安月給ではキャンプ道具を一式揃えて、さらに上高地などの遠方に行くのも交通費がかさみカツカツな状態でした。
それにも関わらず次から次へと新しいギアを揃えたくなるのです。
まさに「キャンプ道具の進化は止まらない、僕の貯金は貯まらない」と言った感じでした。
その頃から、もし自分で欲しいキャンプ道具を作れたらなぁと漠然と考えていましたが、特に行動することもなく、時は流れ、30代になり、家庭を持って普通に何の変哲もない日々を過ごしていました。
そんなある日、私は体の異変に気付き病院に行きました。
検査入院して、退院して、また入院して手術をして、普通の暮らしができるようになるまで3か月かかりました。
この間、「人間いつ死ぬかわからない。後悔のない人生を送ろう」と強く思うようになりました。
そして退院後に家族でデイキャンプに行き、久しぶりに家族で楽しい一時を過ごしたときに「よし!自分が好きな事を仕事にしよう」アウトドアブランドを立ち上げることを決意したのです。
そして前から自分が欲しかったものを商品化してリリースしたのが、2019年の4月です。
ちなみに「Space fire」というブランド名は、「空間」とか「隙間」「境」といった意味を持つspaceとキャンプには欠かせない「火」や「炎」という単語を合わせた造語です。
人にはそれぞれ自分の空間というか、自分の居場所みたいな所が必要なんじゃないかという想いと、「自分の好きな空間に火を灯す」とか「自分の中に燃えたぎるものを持つ」という想いを込めて「Space fire」と名付けました。
20代の頃の自分には、どこにも自分の居場所がないと思う時期もありました。
そんな時にアウトドアにのめり込み、大袈裟ですが自分の居場所はここだみたいに実感したんです。
子供のころのように自然と一体となって思いっきり遊ぶだけで、無になれる。人生を豊かにしてくれる。自分がここにいる。
アウトドアにはそんな魅力があります。
これからもSpace fireを通して、ほんの少しだけ皆さんのアウトドアライフのお手伝いが出来ればと考えております。